何をするにもついてまわる「幸せ」

 

最近、「幸せとは何か」を自分自身に問う機会が増えたような気がする。

 

すくいはいまだに正社員を諦めきれず、月2レベルで就職エージェントに足を運ぶのだが、就活のセミナーに行くと、たいてい「まず自己分析をして、……」と話が始まる。先日行った既卒就活のセミナーでも、キャリアコンサルタントは同じことを言った。

 

私はその最初のステップで1年半躓き続けているわけだが、こうやって改めて書くと馬鹿げているな、と思う。でも書けないんだ。面接官には自分が無能であるということを全力で伝えたいぐらいだ。そのほうが楽である。

 

キャリアコンサルタントは、続けて「自分にとって、どう働くのが幸せかを考えてみて」と参加者に呼び掛けた。

考えてみた。何も思い浮かばない。

「田舎で暮らしたいか、都会で暮らしたいか、とか」

どちらでもいい。

「家族や子供とどういう暮らしをするか」

子供なんて絶対作りたくない。

「趣味」

別になくてもいい。

 

……と、ここまで頭の中で答えていたら、いよいよ虚しくなったので考えるのを止めた。

自分がどうなれば幸せか、わからない。

幸せだったことを思い出して、と言われても、わからない。思考停止しているような気がするけど、本当にわからないんです。

割と順風満帆な人生を歩んできたと思うし、レールを大きく外れることが今までなかったはずなんだけど、それは「マイナスではない」というだけで、幸せという「プラス」ではないんだよな。人生の質がずっと右肩下がりなんだよ。普通に、今が人生で一番困難な壁だ。

 

不幸だったこともあんまり思い出せない。自分の不幸(というかよくなかった出来事)は、基本的に自分が悪いせいで引き起こされたものだから。

 

困りに困って「幸せとは何か」みたいなことをググって次々にサイトを読みふけっていたら、いつの間にか変な宗教がらみのサイトに辿り着いてしまった。

幸せを簡単に実感するためには、最終的には宗教なのかな……新興宗教はじめようかな。無職教、爆誕。……冗談です。

 

追記:図書館の児童書コーナーの横に笹の葉飾りが設置されていた。もう何年も忘れていたけど、もうすぐ七夕らしい。何気なく短冊を覗くと「家族みんなが健康でありますように」とか「お箸が上手に持てるようになりますように」とか、子供らしいささやかな願いが書き込まれていて、幸せの答えを見たような気がした。子供に戻りたい。今なら何を願おうか。